前回の記事では、カジノ運営がなぜ?儲かるのかについて解説をしました。※カジノ運営が儲かる記事はこちら
FXで勝つには「大数の法則※外部リンク」が必要不可欠であったことは、ご理解頂けたでしょうか。
「FXで勝てない人の特徴の1つ」に、どうしても目先の勝敗にこだわってしまうことがあると思います。
しかし、継続的に利益を上げる(常勝トレーダー)には、より多くの取引(エントリー)をすることが、安定した利益を得る方法だという事も、しっかり頭には入れておいた方が良いでしょう。
そして、今回は大数の法則と、とても密接な関係にある「リスク・リワード」につてい簡単に解説をしたいと思います。
結論から言いますが、大数の法則とリスクリワードを制する者はFX相場を制するのです。
勝てないトレーダーはどうしても「勝てる手法」に、意識が向いてしまうのですが、その行為こそが自殺行為です。
これから先、真剣に相場の世界に向き合っていくとお考えなら、一旦ここでリセットしてみては如何でしょうか。
くどいかも知れませんが、本題に入る前に必ず「大数の法則に関する記事」は目を通しておいてください。
それでは本題に入っていきたいと思います。
リスク・リワードってそもそもなに?
FXを始めたばかりの方は、リスク・リワードと言う言葉をご存知ないかも知れませんので、先に簡単に例をあげながら解説をしておきます。
リスク = risk:危険。不利になる。
リワード = reward:報酬。謝礼金。
言葉の意味は深く考える必要もないので、損益:利益の比率だと覚えるのが良いかも知れません。
では簡単な例を考えてみます。
例1) 損切を5pips 利確を5pips とした場合のリスク・リワードは 1:1 となります。
例2) 損切を5pips 利確を10pips とした場合のリスク・リワードは 1:2となります。
例3) 損切を10pips 利確を5pips とした場合のリスク・リワードは 2:1となります。
このように表現されるのですが、例2)のリスク・リワードで取引をした場合は、利益の方が多いので理想的だと言えます。
逆に、例3)のリスク・リワードの場合は、損益の方が多いので、もし勝率が50%の取引だとすると、エントリーするたびに資金を減らしてしまう事になります。
この様に、リスク・リワードとは損益と利益の比率を表すために使用する言葉なのです。
勝率とリスク・リワードの関係
リスク・リワードの言葉の意味はご理解頂けたかと思いますので、ここからは「勝率を考慮した」具体的な考え方について解説をしたいと思います。
先ほどの3つの例に、勝率を加えた計算をしてみたいと思います。
例1)
リスク・リワードを 1:1 勝率が55%の手法だとします。※1pips=100円の損益で計算。
※リスク:リワード100円:100円と置き換えて考えるとわかりやすいです。
・この取引を10回行うと、10回のエントリーで5.5回の勝ちと4.5回の負けとなります。
・計算 勝率【5.5回の勝ち】 × 100円 = 550円の利益。
【4.5回の負け】 × 100円 = 450円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 550円 ー 450円 = +100円
・例1)の場合、10回の取引で100円の期待値(※期待値の記事はこちら)があると言えます。
例2)
リスク・リワードを 1:2 勝率が55%の手法だとします。※1pips=100円の損益で計算。
・この取引を10回行うと、10回のエントリーで5.5回の勝ちと4.5回の負けとなります。
・計算 勝率【5.5回の勝ち】 × 200円 = 1,100円の利益。
【4.5回の負け】 × 100円 = 450円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 1,100円 ー 450円 = +650円
・例2)の場合、10回の取引で650円の期待値があると言えます。
例3)
リスク・リワードを 2:1 勝率が55%の手法だとします。※1pips=100円の損益で計算。
・この取引を10回行うと、10回のエントリーで5.5回の勝ちと4.5回の負けとなります。
・計算 勝率【5.5回の勝ち】 × 100円 = 550円の利益。
【4.5回の負け】 × 200円 = 900円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 550円 ー 900円 = ー350円
・例3)の場合、10回の取引でマイナスー350円の期待値になってしまいました。
★ではこれら3つ例のエントリー条件を整理します。
・勝率は3つの例とも、55%で同じ。
・1pips あたありの損益も 100円なので同じ。
・リスク・リワードだけがそれぞれ違う。
いずれの取引もリスク・リワード以外の条件は同じと言う事になります。
ここで分かる事は、勝率が同じ手法であっても、リスク・リワードが違うだけで得られる利益に大きな差が出るという事です。
例2)の取引きを継続しておこなうトレーダーと、例3)の取引を継続しておこなうトレーダーの二人が居たとします。
彼らが10回の取引をおこなうたび、両者には1,000円づつの収益差が生まれるのです。
例2) +650円 ⇦ この差額が1,000円 ⇨ 例3) ー350円
この事から学べる事
①リスク:リワードの比率が変わると、得られる収益に差が出る。
②リスクの値が、リワードよりも高いと損が増える。
③勝率が良い事と利益は直結していない。
これらの事が言えますが、③についてはもう少しだけ例をあげてみようと思います。
勝率が悪くても【リワード】が高ければ利益はだせる
ここからは、それぞれ次の条件で計算してみようと思います。
※1pips=100円の損益で計算。取引回数を10回とします。
例1)
勝率は40% リスク・リワード 1:2
・計算 勝率【4.0回の勝ち】 × 200円 = 800円の利益。
【6.0回の負け】 × 100円 = 600円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 800円 ー 600円 = +200円
例2)
勝率は30% リスク・リワード 1:3
・計算 勝率【3.0回の勝ち】 × 300円 = 900円の利益。
【7.0回の負け】 × 100円 = 700円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 900円 ー 700円 = +200円
例3)
勝率70% リスク・リワード 3:1
・計算 勝率【7.0回の勝ち】 × 100円 = 700円の利益。
【3.0回の負け】 × 300円 = 900円の損益。
・損益計算(利益ー損益) 700円 ー 900円 = ー200円
と、この様な結果になりました。
この様に、勝率が悪くても利益は多少残せますが、勝率が高くても利益は出ない事が分ります。
ここから学べる事
①勝率が高いから「勝てる」は嘘(うそ)。
②勝率が低くても「リワード」が高ければ利益が出る。
という事になります。
ただ、大事な事を一つだけ。
【重要】勝率が高い手法で、且つ、リワードを高く取れる手法もあります。勝率とリスク・リワードのバランスをが重要だという事です。
まとめ
今回は、リスク・リワードがいかに重要であるかを解説致しました。
しかし、これだけを知っていてもFXでは勝てません。
リスク・リワード、期待値、プロスペクト理論、など、いくつかの考え方を駆使し、マイルールを作る事が常勝トレーダーへの第一歩ではないかと思います。
最後に、勝率ばかりにこだわっていると、大事なものを見失いますので、これを機会に勝てていない人はトレード方法を見直してみては如何でしょうか。
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