FXと聞くと、未だ世間ではギャンブルだという人が多くいます。
では、そんな人に聞きたいのですが、例えば「飲食店」もギャンブルですか?と。
客が入らなければ儲からないうえ、「将来、来るかもしれないお客さん」に対して大量の仕入れをしないといけない飲食店こそ、まさにギャンブルのようにも思いますがこれは違うと言うのです。※勿論飲食店もそのような経営でない事は知っていますが、この人たちはその線引きをどこでしているのでしょう?
この様な方は、恐らく期待値(期待値の記事はこちら)を理解していないのは言うまでもありません。
間違った知識や偏見で物事の善し悪しを判断してしまう事こそ、絶好のエントリーポイントを見過ごすようなものだと思います。
さて、前置きが長くなりましたが、今回は、そんな人達が否定するだろう「カジノ運営が儲かる理由」について簡単に解説をしたいと思います。
この記事を読むことで、FX(投機)における「勝率」の考え方が分かり、常勝トレーダーへ一歩近づく事が出来るはずです。
ゲームに組み込まれたしくみ?【ハウスエッジ】
ここでは「ルーレット」を例に解説したいと思います。
ルーレットとは、赤と黒に色分かれた1から36までの数字に「0(シングルゼロ)」、「00(ダブルゼロ)」を加えた数字が書かれた円盤?(※ウィールといいます)を回し、投入された玉がどの数字に落ちるかを当てるゲームです。
※ルーレットの種類
アメリカンルーレット:0と00が追加されたものと
ヨーロピアンルーレット:0のみが追加されたものが、あります。
そして、数字を的中させることで、掛け金の36倍が払い戻されるのです。
※1~36の数字を当てるゲームだから、確率は1/36だという考え方。
ここまでは、カジノに行った事が無い人でも何となく理解が出来たと思いますが、ここからが重要なポイントとなる「しくみ(ハウスエッジ)」についての解説になります。
先にルーレットには種類があるとご紹介しましたが、アメリカンルーレットを使って解説をしてみたいと思います。
・アメリカンルーレットの場合
数字の個数は 1~36 と、0(シングルゼロ)・00(ダブルゼロ)の合計38個になります。
掛け金の36倍が払い戻されるのですが、二つの数字「0・00」があることによって、カジノ側が儲かるように出来ているのです。
数字が36こで、36倍の払い戻しだった場合の勝率
36(払い戻し倍率) ÷ 36(数字の個数) = 1 となり、勝率は50%となります。
数字が36こで、38倍の払い戻しの勝率
36(払い戻し倍率) ÷ 38(数字の個数) = 0.947 となり、勝率は約47.3%まで落ちてしまいます。
つまり、1(勝率50%) ー(マイナス) 0.947(勝率47.3%) = 0.053
0.053 × 100 = 5.3% の差をつくる事で、カジノ側の取り分が確保できている事になるのです。
FXにスプレッドがあるのも、このような考え方があるからなのです。
このようなしくみ(ハウスエッジ)がある事にり、例え結果が引き分けだったとしても、カジノ側が5.3%の利益を得る事になるのです。
大数の法則
以前、大数の法則について簡単にご紹介※関連記事はこちらしましたが、同じことを繰り返せば繰り返すほど、結果は理論的確率(理論値)に近づくという数学的な考え方をカジノ側が持っているという事です。
では、この事についても簡単に考えてみましょう。
仮にあなたが「カジノで大儲け」したとします。
この場合、あなた VS カジノ で考えると、間違いなく「あなたの勝ち」になります。
しかし、カジノ側は「あなた以外のひと」とも勝負をしているわけですから、あなたとの勝負には負けたとしても、他の勝負で勝てば良いと考えるのです。
つまり、カジノ側は少ない勝負回数では勝てない事を理解しているので、より多くのお客さんと勝負をすることで利益生んでいるのです。
※FXでも、少ないエントリーでは勝てません。大数の法則を理解し、エントリー回数を増やす事が安定収入を得る手段だという事もおさえておきましょう。
カジノが24時間、年中無休で営業している事がありますが、これは単純に「大数の法則」がその背景にあるからだと知っておいてください。
FXで勝つ為にはどうすれば良いのかを考える
カジノ側が儲かる理由をご紹介しましたが、FX業者も同じような仕組みである「スプレッド」を持っているので、カジノ運営と同じく儲かります。
だとすれば、そもそも誰も勝てないのでは?と考える人も中にはいるでしょう。
しかし、FXの場合、カジノと大きく違う点がある事にお気づきでしょうか?
それは、値動きを予想できるチャートやインジケーターがある。と言う事です。
これら多数あるチャートやインジケーターを駆使することで、スプレッド分の不利な勝負を有利に展開できるのです。
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勘の良いひとは気づいたと思います。
だったら、なんで90%の人が勝てないとのか?と言う事です。
そして、ここで出てくる重要なキーワードが「プロスペクト理論※関連記事はこちら」なのです。
FXで90%の人が勝てないのは、人間が本来持っている「心理」を理解せずに、感情に身を委ねた勝負を毎回しているからなのです。
FX業者は、90%の人はプロスペクト理論を理解していない事を知っています。
とういう事は、この理論を理解し、実践することが常勝トレーダーへの近道だという事です。
キャンペーンにダマされる人と、それを利用できる人の違い
カジノ運営側は、多くの勝負を大勢の人と繰り返し行う事で利益を生み出しています。
これが大数の法則でしたね。
このことは、FX業者ももちろん理解していますから、できるだけ多くのお客様と長時間取引が出来るように考えているのです。
それが、キャッシュバックキャンペーンです。
数万円のキャッシュバックをする事でお客さんの取引時間を引き延ばし、大数の法則で得られる結果を求めているのだという事を覚えておいてください。
※キャッシュバックにかけられた魔法
ただし、「大数の法則」「プロスペクト理論」を理解している人からすると、とても重宝するキャンペーンである事に間違いは無いのですが、理解していない90%の人?からすると、これはま違いなく諸刃の剣(※外部リンク)となり、自分を気づ付けてしまうのです。
まとめ
カジノのルーレットを例に、運営側(カジノ運営FX業者)が儲かる理由について解説してきました。
しかし、それらのしくみを知ることで、決して不利な勝負ではない事もご理解頂けたと思います。
別の言い方をするのであれば「大数の法則・プロスペクト理論」さえ理解してしまえば、カジノ運営側と同じように、安定的に収益をえられるのです。
最後に、冒頭申し上げた「FXをギャンブルと言う人」こそが、FXで負ける90%の人間だという事だという事を、理解して頂ければと思います。
常勝トレーダーを目指すなら、「トレード手法」を勉強する前に、「考え方」を知る方が現実的だと思います。
この記事が、少しでも読んで下さった方の利益になれば幸いです。
記事に関するご質問などはこちらまで。
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