FXトレーダーなら誰でも聞いた事はある「相場に絶対はない」と言う格言ですが、今回はそれを考える上で知っておきたい「間違ったイメージ」ついて解説したいと思います。
これは持論にはなるのですが、投資(投機)の世界も、ビジネスの世界においてもイメージを持つ事が成功するためには必要不可欠であると考えています。※イメージについての記事はこちら
イメージを持つ事で、先の展開が予測できることもあれば、不測の事態が起こった場合の事も考えておけると思うのです。
FXの世界でも、イメージ持つことはとても重要な事ですが、そのイメージを少し誤解されているトレーダーも多いようなので、例えばなしを交えながら解説したいと思います。
頭ではわかっているけど実際にはそれが出来ない
例えば、雨の日に自転車で走っていたとします。
ちょうど、カーブに差し掛かったところにマンホールがあったのですが、普通なら「水に濡れているから滑るかも知れない」と思い、そのマンホールを避けてカーブを曲がると思います。
これは危険を予知した「イメージ」だと思うのです。※危険予知ともいいます。
しかし、それを知らない子供たちが居たとします。
あなたは、その子供たちに「雨の日はマンホールの上は滑るから気を付けてね」と伝えたところで、その全ての子供たちが、そこで起こりそな危険を理解出来るのでしょうか?
・滑るからどうなるの?
・どれくらい滑るの?
・雨が止んでいたら大丈夫なの?
他にもいろいろ考える子供は居るでしょう。
ただ、どの程度気を付ければいいのか?をイメージ出来ない何人かの子供たちは「自分の判断で大丈夫!」と思い込んでしまい、マンホールの上を通って転んでしまうのです。
しかし、ここで「転んだ経験を積んだ」子供は、次に同じような場面に遭遇した時にはじめて「頭で理解した事とイメージが繋がる」のでは無いでしょうか。
まわりくどい説明になってしまいましたが、要するに「百聞は一見に如かず※外部リンク」だという事です。
例にあげたような事は一つの例に過ぎませんが、「頭ではわかっているけどイメージ出来ないこと」は大人の私たちにも心当たりがある筈です。
イメージが邪魔をする
イメージが出来るという事は、その先の結果が良い方向へ向かいやすいと思います。
しかし、ここで考えて欲しい重要な事は、FXをトレードするうえで良いイメージばかりを持っていませんか?と言う事です。
勝てないFXトレーダーに多いのかも?知れませんが、エントリーをする時に「損切の根拠」を考えていない人が居ますが、これって、私のまわりだけでしょうか??
エントリーをするという事は「勝てる」「利益がでる」と思うからです。
ここにはその根拠やイメージがあるのでしょう。
しかし、同じように「負ける」「損益がでる」かも?と、なぜか考えずにエントリーをしてしまう人も少なからず居るのです。
この様なひとは、恐らく「夢を観て」「現実を見ない」のでしょう。これだと、一生FXでは勝てない可能性があります。
「良いイメージが邪魔をしてしまう」という事を常に思い出し、これに慣れるまでは毎回のエントリー前にそれぞれの根拠を書き出す(※トレード日記)くせをつけるのも悪くないでしょう。
本来であれば、勝った時の事、負けた時の事のどちらもイメージが出来る筈なのに、自分に都合の良い事だけを考えてしまう「90%の勝てないトレーダー思考」の予備軍?になっているかも知れませんので気を付けてください。
良いも悪いも「イメージ」をしておくことはとても重要なのです。
「海を語るひと」に憧れてしまう初心者トレーダー
話しは少し変わるのですが、FXの世界では「海を語る人」に強い憧れ(あこがれ)を持つ人が多い事を皆さんはご存知でしょうか。※これも例え話しです。
具体的に言うと、「知識が多そう」な人を崇拝(すうはい)する傾向にあると言う事です。
ちしきが・お・お・そ・う な人。
これは、動画やブログを見てそう感じるのですが、過去の出来事をあたかも自分が予想していた通りだと言った口調で説明をしたり、図解(チャート説明)をしているのです。
過去の事をどれだけ詳しく言ったところで、全く同じ値動きは二度と起きないと分かっているはずなのにどうしてでしょうか?
冒頭申し上げたように「相場に絶対はない」と言う事を知らないのでしょうか。
その反面、リアルトレードを定期的に(決まった時間)公開している人は、間違いなく本物だと思います。
愚痴っぽく聞こえるかも知れませんが、多くの人がFXで勝てないのはここに大きな原因があるからだと気付いて欲しいのです。
FXで億万長者になれる!とか、会社を辞めて毎日が自由だ!とか夢ばかりが先行し、肝心な事を学ばずして、多くの人が相場の世界から散っていくのです。
プロ野球選手は「最初からプロ」ではなく、幼少期からの下積みがあるのを忘れないでください。
もう一度大事なので解説をしますが、彼らは海水浴場で「ひざ」までしか海へ浸った事が無いのに「海を語れる凄い人」なのです。すなわち海を知ってい・そ・うなひとです。
そんな「海を語るひと」の事を真に受けてしまうから、90%の人が水難事故(勝てない)にあってしまうのです。
このような場合も、結局「イメージが邪魔をしている」と言う事になるのです。
まとめ
今回はイメージがもたらす弊害(へいがい)について、解説を致しました。
イメージを持つ事はとても大事なことですが、その反面、良い事ばかりではなく「不測の事態が起こった時の事も並行して考える癖(くせ)」をつける必要があるという事です。
私は、サラリーマン時代、建築関係の営業をしておりました。
取り扱う金額は、数千万円から数億円にのぼります。ちょっとしたミスが、とてつもない損害を出してしまうような恐ろしい仕事でした。
しかし、そのような経験があったからこそ相場の世界で生き残れているのかも知れません。
私は、自分の目でみた事を確かめるまでは信用をしないし、分からない事は絶対に「わからない」としか言いません。
ですが、相場の世界で唯一信用できることは「ローソク足の値動きがすべての現実」だという事です。
要するに、人の感情を表しているのがローソク足だという事です※最近はAIも参戦しているので一概には言えませんが。
このローソク足の値動きから、人の心理を読み解いて常に二つのパターン(良いイメージと悪いイメージ)を考え、相場に向かいあっています。
相手の気分を損ねないように、買うのか売るのかを決めている。そんな感じでしょうか。
自分の話が長くなりましたが、相場の世界で勝つ為には「イメージや考え方」がとても重要だという事と、絶対はないという事を改めてお伝えしたく、記事にしました。
特に、初心者トレーダーの方の参考にして頂ければ幸いです。
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